-News&Notice-
【2011年BL系感想一覧ページ】

【このブログについて】
リンクフリー。
コメント大歓迎。過去記事でも大歓迎。
・ただしスパムや中傷は削除します。

・全然つぶやいてないけどつぶやいてます。
Twitter
ツイッタータイムラインブログパーツ
-Profile-
-Others-
-Dokusho meter-
-mail form-
6000文字まで送信可能です。
お返事は必要があると判断したものだけ、
不定期にまとめてお返しいたします。
Powered by SHINOBI.JP
- 年間ベスト作品 -
東京心中 上 (EDGE COMIX)
東京心中 上 (EDGE COMIX) (JUGEMレビュー »)
トウテムポール
2013年マイベストコミック。
はじめは装丁に惹かれて。
過酷なTV業界は仕事に恋に
ひたむきな若人が支えています。
交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~ (SHYノベルス310)
交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~ (SHYノベルス310) (JUGEMレビュー »)
榎田 尤利
2013年マイベスト小説。
早2年、また芽吹たちに合えました。
生きていることの大切さを
感じさせる彼らの営み。
それだけでベストなんですよ!
空と原 (EDGE COMIX)
空と原 (EDGE COMIX) (JUGEMレビュー »)
中村 明日美子
2012年マイベストコミック。
分別つくオトナだって、
まっすぐに恋をする権利はある。
お菓子の家: 〜un petit nid〜 (プラチナ文庫)
お菓子の家: 〜un petit nid〜 (プラチナ文庫) (JUGEMレビュー »)
凪良 ゆう
2012年マイベスト小説。
阿木のいい意味での雑な扱いと
相反する絶妙な距離の取り方に
加瀬のみならず心癒されました。
交渉人は愛される (SHYノベルス)
交渉人は愛される (SHYノベルス) (JUGEMレビュー »)
榎田 尤利
2011年マイベスト小説。このシリーズを
通して読んできて、本当に良かった。
完結なのが寂しいですけれど、
また芽吹達にいつか会いたいです。
真昼の恋 (ショコラコミックス)
真昼の恋 (ショコラコミックス) (JUGEMレビュー »)
草間 さかえ
2011年マイベストコミック。
どうということもない日常と恋、
そこに漂う空気が素敵です。
スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)
スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス) (JUGEMレビュー »)
榎田 尤利
シリーズ3冊で2010年マイベスト小説。
この『交渉人〜』世界の住人、
ひいては世界そのものが好きです。
卒業生-春- (EDGE COMIX)
卒業生-春- (EDGE COMIX) (JUGEMレビュー »)
中村 明日美子
2010年マイベストコミック。
『同級生』の王道がより一層
輝いて帰ってきました。
ぜひ冬と一緒に一気読みを。
放水開始! ?許可証をください !6 ?  (二見シャレード文庫 う)
放水開始! ?許可証をください !6 ? (二見シャレード文庫 う) (JUGEMレビュー »)
烏城 あきら
2009年マイベストBL小説。
ワーキングの素晴らしさと
3年ぶりでも色褪せぬ面白さ。
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ)
俎上の鯉は二度跳ねる (フラワーコミックスアルファ) (JUGEMレビュー »)
水城 せとな
もう別格と言ってよい2009年の
マイベストコミック。
ドロドロの執着愛なのに美しい。
美しいこと(上) (Holly NOVELS) (ホリーノベルズ)
美しいこと(上) (Holly NOVELS) (ホリーノベルズ) (JUGEMレビュー »)
木原 音瀬
2008年マイベスト小説。
攻めに苛ついてもノンストップ、
下巻の最後まで手が止まりません。
同級生 (EDGE COMIX)
同級生 (EDGE COMIX) (JUGEMレビュー »)
中村 明日美子
2008年マイベストコミック。
シンプルさの中に、これぞBL!
という萌えが詰まってます。
吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.2 (Holly NOVELS) (Holly NOVELS)
吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.2 (Holly NOVELS) (Holly NOVELS) (JUGEMレビュー »)
木原 音瀬
2007年マイBL小説 No.1。
まだラブまで辿り着いていなくとも、
趣のある味わいが絶品です。
どうしようもないけれど 2 (2) (ディアプラスコミックス)
どうしようもないけれど 2 (2) (ディアプラスコミックス) (JUGEMレビュー »)
夏目 イサク
2007年で一番萌えたコミック。
オヤジ・ツンデレ・リーマンが
ぎゅっと詰まった作品。
檻の外
檻の外 (JUGEMレビュー »)
木原 音瀬, 草間 さかえ
前編『箱の中』と合わせて
2006年のSS級作品。
夏の塩―魚住くんシリーズ〈1〉 (クリスタル文庫)
夏の塩―魚住くんシリーズ〈1〉 (クリスタル文庫) (JUGEMレビュー »)
榎田 尤利
2006年SS級作品のひとつ。
このシリーズは涙なくして読めません。
落語家シリーズ 花扇
落語家シリーズ 花扇 (JUGEMレビュー »)
剛 しいら
2006年SS級作品のひとつ。
人の情を感じさせる。
永遠の昨日
永遠の昨日 (JUGEMレビュー »)
榎田 尤利
2005年のベストワン。
BLでもっとも泣いた作品かもしれません。
生と死の難しさを考えさせられます。
今宵、雲の上のキッチンで (B-BOY NOVELS)
今宵、雲の上のキッチンで (B-BOY NOVELS) (JUGEMレビュー »)
ひちわ ゆか
2005年のベスト2。
コメディではないのに笑えます。
何度も読み返してしまう良作。
2008年の新装版です!
ニューヨーク・ニューヨーク (1)
ニューヨーク・ニューヨーク (1) (JUGEMレビュー »)
羅川 真里茂
私の人生を変えた一冊。
ゲイの哀しみ・喜びを教えてくれた一冊。
<< January 2020 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 金曜日不幸100%、土曜日幸福100%の確率 | main | 『サンタモニカ・ボーイズタウン』(上・下)/有田万里(栗山アニー) >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
『孕み猫』/西条公威(小菅久実)
連休で長々と休んでしまったせいでしょうか、
ものすごく土日の休みが短く感じます。

低きへ低きへ流れてしまう自分と短すぎる休みに
ちょっぴり暗い気分に陥ってきてしまったので、
徹底的に暗くしてしまおうと「孕み猫」に手を出しました。
(暗いときはとことんやると回復が早い…ような気がするので。)

背徳のマリアとどっちを読むか迷ったんですが、
ずーっと積みっぱなしだったこちらにしました。

はっはっは、あいかわらずの読後感ですね!
これは明日も…その先も引きずりそうな作品だわ…。
それでは、以下、感想です。



美しい表紙には毒がある
『孕み猫』/西条公威
青磁ビブロス (1996/04)
(↑青磁時代!(笑))
【Amazon】



☆表題作あらすじ
幸せな恋人同志だった之英と艶子。しかし、突然の暴力が
彼らの関係を変えた。歪み始めた輪にもう一人、男が入り込む。
自分を貶め、艶子たちに仕えることに喜びを見出す草介。
愛することも憎むことも激しい三人は微妙すぎるバランスを
保ち、やがて―。書き下ろしを含む三作品を収録。

*   *   *   *   *   *

■『孕み猫』
殺されはしない。寸前で留められる。生かされてだけ、おかれる。
窮地も何もない。ただ永続する―― (p.85)
「BLの範疇に収まっていない」っていう言葉がありますが、
まさにそのとおりです。ただし、通常使われる意味合いと、
全く逆の方向です。1話目から容赦ないなあ、もう……!

何が容赦ないって、愛情の窮みに到達した艶子の狂気と、
艶子と之英に奉仕するスカトロジスト草介の喜悦と、
人間の尊厳を奪う之英への暴力と狂宴、まあ、
とどのつまり、全部なんですけれどね…。

ただ、行為の描写の過激さも半端じゃなくすごいのですが、
行為そのものの過激さより、最後に導かれる結論が
何より凄くて、怖いです。引用文のように、
尊厳を奪われた之英はこれからただ囚われるだけの
人生を、諦観をもって受け入れるのです。

それでいいのか?とも思うのですけれど、そんな極限状態に
陥ったら……と、思いを馳せると…わからなくなります。
こんなこと起こるわけがないと思いつつ、その結論に、
共感しかねない、自分の感覚が怖くなるのです。
いやあ…抉る抉る。抉られます。


■『致死量ドール』
人格なんてね、ちょっとヒビを入れてやるだけでいいんですよ。
あとはひたすら疲労させるだけ。
そしたら――勝手に壊れてくれる。(p.155)
こちらは、教師と生徒の性的行為が明るみになり、
そのとき、校長に媚びなかった教師のみ罰され、
学園を追放されたことをきっかけに、
前述の生徒・倫理(この名前どんな皮肉)が、
校長に復讐するために、校長の息子の人格を
引用文どおり、破壊する話です。(1話目も人格破壊でしたが)

復讐という体をとっていますが、息子の調教と破壊が
メインの描写となっています。これまたしんどいんですが、
正直なところ、すごく嗜虐心をそそられるんです。

非現実的で、ありえないのに、追い詰め追い詰められる
極限の心理に、どうしようもないリアリティを感じてしまうのです。
うーん、なんでこんなものが書けるんだろう…。

別に、現実世界で他人をどうこうしたいとか、
微塵も考えていないのですが、本当に微塵も
考えていないのか?と本心をくまなく探られて、
深く自問させられるような魔力に満ちています。
抉られる被虐的な気分で読んでいたはずだったのに、
抉る嗜虐的な気分で読む感覚も沸いてきます。
恐ろしくて、危うい魅力です。


■『CRUSHED-OBSCENE』
憎しみがつないでくれるだろう。分かつことなく、
愛情のように醒めることもなく恒久に。(p.240)
同居していた祖母が亡くなった浩巳。
人から憎まれるばかりの祖母は、亡くなっても
親族の間にまた憎しみを作り出してゆく。
醜いごたごたが起こるなか、浩巳は自分をレイプし、
二度と会いたくなかった従兄弟と再会する…
といった話です。この話は前の2話とは
趣向が異なり、肉体的な痛みは少なめです。
(あくまで少なめ)

その代わりを占めているのが、圧倒的な憎しみです。
故人への憎しみ、血族でのドロドロの憎しみあい、
義理の兄弟間での憎しみあい…気が滅入ります。
うちは今のところこんな憎しみはない…と思うけど、
これにまたお金のことが絡むと悲惨な事に
なったりするからなあ……くわばらくわばら。

で、浩巳は、従兄弟の永明を憎んでいます。
されたことを考えれば当たり前ですけれど、
罪悪感を増幅させ、憎しみ続けさせることで、
永明を支配しようとするのです……歪みすぎ。

BLであるはずのカタストロフィなんてどこにもなくて、
愛憎が交じり合ったまま、続いていくのです。
(核にあるものは「孕み猫」と同じかな)

理解しがたいのですが、でもやっぱり、
もし自分だったらと考えると、この感覚を
否定できないんですよね……好きだっただけに、
愛情がいびつな形へ変形してしまうのも。

他の2話に比べれば、題材が比較的自分に近いために、
容易に自分を見つめる鏡になってしまいます。
でも、だからこそ、西条作品はやめられません…。

というわけで、堪能しました。読み応え、ばっちりです。
ただし、気分が悪くなっても、自己責任ということで。

P.S.
今年、ホリーノベルスから書下ろしを出されるそうです。
さすがホリー!おれたちにできない事を
平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!
| [BL・小説]その他の作家・混合 | 23:41 | - | - |
スポンサーサイト
| - | 23:41 | - | - |