仕事が納まらないので人にバトンタッチしたという
非常にすっきりしない仕事納めを迎え、昨日から
休みに入りました。といっても昨日はほぼ寝てしまい、
今日は部屋片付けだけで終わりました。
なんだこの年の瀬感のなさ!普通の週末と変わらない!
なんか悔しいので大晦日らしく(?)本棚の整理をしていたら、
つい読み返しちゃって…やはり普段と変わりませんでした。
うーん去年は何をしていたのかしら?と去年の記事を
見たら、ほぼ同じことを書いていました。
進歩の無さが伺えるそんな大晦日です。
さて、今年は忙しすぎて、エクセルへ読んだ本をまとめるのも
遅れてしまっており、ようやくコミックだけ終わったのですが、
手早く読めるコミックの読了量は意外と減ってませんでした。
(感想を書く時間が無いだけで)
よってちゃんと10作選べます!というわけで、
年内最後の記事は、2010年コミックベスト10です。
それでは、以下にて。
読了数(母数):196冊(前年比約-11%)
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・今年の新刊のみではありません。2010年刊の作品は
● 印です。
・リンクのタイトルは感想へ飛びます。画像はAmazonに飛びます。
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☆10位
『僕はすべてを知っている』/高久尚子 ●
先日紹介したばかりのこちら、滑り込みでアホ枠
(というものがあるなら)でランクインです!
アレにこだわる攻とそれの影響で真剣に悩んじゃう受が
渇き気味だった私の心を浸してくれました。
☆9位
『ネクタイとカマキリ』
●
こちらは感想を書いていませんので少し長めに。
1作目(感想は
こちら)も面白かったのですが、
さらに腕があがっていると思わせる素敵なオムニバスでした。
同人誌で読んだものもほんの少しあったんですけれど、
「同人誌再録かぁ…」と嘆くこともなく楽しめました。
「春夏秋冬」の季節に合わせて構成されている中に
組み込まれているからなのか、物語自体の持つ面白さが
変わらないからなのか…たぶん、どちらもなのでしょう。
温かみのある絵に含まれる様々な表情による感情が豊かで、
どれもゆったりと、しかし確実に沁みこんで来ます。
今回のベスト10中、最ももっと売れるべきと思っています。
(読書メーターで3ケタは行ってほしいくらいに…!)
☆8位
『50×50(フィフティ フィフティ)』/国枝彩香 ●
10位がアホ枠ならこちらはバカ枠、しかも
攻めも受けも馬鹿でバカップルランクインです。
上半期の時にも書きましたが、さすが国枝さんというか
キャリアを積んでいる方だけが持つ安定感だなと思います。
☆7位
『恋まで百輪』/雨隠ギド
●
今年、雨隠さんのウィングス系のファンタジーを読んで
お気に入り作家になったとたん、BLが出るだなんて、
自分はどんだけ運がいいんでしょうか。
しかも、その作品が面白かったと来た日には!
この作品の面白さはキュンキュンです。萌えです。
攻が糸目で朴訥な見た目なのに意外と熱いとか、
受がアホの子のようでちゃんと分かってるとか、
そういうギャップがよかったりとか、色々と要素は
あるんですが総合的に考えてキュンです……!
いやー、次の作品も書かれているそうなので楽しみです。
☆6位
『地下鉄の犬』/草間さかえ ●
もうちょっと上に入れたい…けど草間さんは今年は
2作目をさらに上に入れてしまったのでしかたなくここです。
草間ワールドとしか言いようのない面白さです。
ちなみに私は1ヶ月に1回は読み返していました。
それくらいループして味わいたくなる作品です。
☆5位
『茅島氏の優雅な生活』『茅島氏の優雅な生活 英国旅行編』
/麻々原絵里依
●(英国旅行編のみ)
原作の新装版についていた日高さんの茅島氏が
ぴったり!と思っていたのに、麻々原さんの茅島氏も
ちゃんと茅島氏で可愛いんですよねこれが!
英国旅行編では庭の描写もことさら美しくなり、
茅島氏の無表情の内の表情が読めるようになっていて、
つまり、茅島氏を堪能するのに十分な2冊です。
☆4位
『千-長夜の契』/岡田屋鉄蔵 ●
こういうものも描けるんだ……!という驚きなら、
今回のベスト10中ぶっちぎりで1位だと思います。
時代もの自体読むことがそう多くは無いですけれど、
そんな中でほんとにBLってことを忘れるくらいに
面白い時代ものを読んだ余韻に浸れたんですもの。
「千載」の素性が続きで描かれるのを心待ちにしています。
☆3位
『Jの総て』1〜3/中村明日美子
今年お休みに入られてしまった中村明日美子さんの傑作です。
『ばら色の頬のころ』も含めて、Jもポールもモーガンも、
愛おしくてたまりません。ぜひ1度は読むべきです。
(密にはBLじゃないですが、ま、いいよね…私がルール)
☆2位
『マッチ売り』/草間さかえ
●
個人的に、ベストに同じ作家の作品を複数入れるのは
禁忌にしたかったんですが…禁を破ってしまいました。
だって面白かったんですもの!そしてこんなに
面白かったのに感想を書く余裕がなかったのが悔しい!
草間さんの描く空気が戦後の日本の時代と相まって
醸し出される独特な雰囲気に引き込まれてしまうのです。
古臭いではなくてレトロと呼ぶに相応しい雰囲気というか、
時代は古いけど新鮮に感じるものがあるというか……。
今と地続きなのに、非日常な雰囲気が漂っているんですよね。
この雰囲気だけでも得も言われぬ趣なんですが、
ラブ方面も順調に見える1組と苦難な1組がこれから
どうやって展開していくのか楽しみでたまらない作品です。
☆1位
『卒業生(冬・春)』/中村明日美子 ●
1月に予想したとおり、やはりこの作品を超える作品は、
この2人を超えるカップリングは存在しませんでした。
これも禁を破りましたがしょうがないですよね、これは。
これを入れずして2010年のBLを読んだとは言えませんもの。
2008年に続いて2010年でのベスト1、文句なしです!
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以上コミックベスト10でした。
他にも『一生続けられない仕事1』『恋するバラ色店長』
『胡桃の中3』『兎オトコ虎オトコ 2』などなど、
楽しかった作品がたくさんありましたが、
草間さんと中村さんを2作ずつ入れてしまいました。
まあ、それぐらい素晴らしかったんだよ!ということで。
今年は9月頃から忙しすぎて更新量が激減してしまい、
不甲斐ない&申し訳ない気持ちでいっぱいです。
そんな中でも見に来てくださった皆様に支えられました。
本当に、ありがとうございました。
よいお年をお迎えくださいませ。
(それではまた、できれば明日、小説ベストで!)