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【2011年BL系感想一覧ページ】

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- 年間ベスト作品 -
東京心中 上 (EDGE COMIX)
東京心中 上 (EDGE COMIX) (JUGEMレビュー »)
トウテムポール
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交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~ (SHYノベルス310)
交渉人は休めない~榎田尤利100冊記念特別版~ (SHYノベルス310) (JUGEMレビュー »)
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空と原 (EDGE COMIX)
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2012年マイベストコミック。
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交渉人は愛される (SHYノベルス)
交渉人は愛される (SHYノベルス) (JUGEMレビュー »)
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2011年マイベストコミック。
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スウィーパーはときどき笑う 交渉人シリーズEX. (SHYノベルス)
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榎田 尤利
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卒業生-春- (EDGE COMIX)
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2010年マイベストコミック。
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放水開始! ?許可証をください !6 ?  (二見シャレード文庫 う)
放水開始! ?許可証をください !6 ? (二見シャレード文庫 う) (JUGEMレビュー »)
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2009年マイベストBL小説。
ワーキングの素晴らしさと
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ニューヨーク・ニューヨーク (1) (JUGEMレビュー »)
羅川 真里茂
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『言ノ葉ノ花』/砂原糖子(三池ろむこ)
うーん、途中(あらすじのちょっと先)まで書いていたのに、
「戻る」を押してしまいショックです。
骨子はあったとしても二度と同じ文章は書けませんからね。
すでにここの書き出しからして異なってくるわけですし。

同じ事を言いたいだけなのになぜ同じ文にならないのだろう。
脳内信号が記憶に抗って新規性を求めてるとしか思えません。
それでより良いほうに向かうのであればいいのですけれど…。
バックアップをとっておけば良いだけの話なんですが。

さて今日の作品は、記憶ではなく心が読める受のお話です。




『言ノ葉ノ花』/砂原糖子
新書館 (2007/9)
[Amazon]


★あらすじ
三年前から突然人の心の声が聞こえ始め、以来人間不信気味の余村。
ある日彼は、自分に好意を持っているらしい同僚の
長谷部の心の声を聞いてしまう。罪悪感を覚えつつも、
言葉で、“声”で、一途に注がれる愛情が心地よく、
付き合ううちに余村も長谷部を好ましく思うようになる。
そしてついに長谷部の告白を受け入れるが、余村が
心の声を聞けると知った長谷部の反応は……。

*   *   *   *   *   *

これを読んでいて比較したくなったのは、
直野儚羅さんのコミック・『指先の恋』でした。

パクリと言いたいのではなく、『指先の恋』の主人公・舞鶴も
ある人間の裏切りによって超能力が目覚めたから、です。
目覚めた能力は若干違いますが。

舞鶴は触れることで『記憶』を読む能力を発動させるのに対し、
余村は『心の声』を自動的に聞けてしまうので、
無視するのが精一杯の、非常に受動的な能力といえます。
これじゃ探偵にはなれないですよね…能力開花ののち、
客商売を選んだ余村は正解のような気がします。


けれど、それだけに、特殊な犯罪心理などは読まないかわりに、
日常的な悪意の声を聞かねばならない皮肉が待っています。

誰しも嫌われたくはないし、嫌われていないと思いたい。
それを信じていられない、本当の声が聞こえてしまう、
そんな能力があるのは非常に恐ろしい世界ですよね。
統合失調症にも似た恐ろしさを感じます。
(余村はよく自殺しなかったなあ……)

元カノ、元同僚、同僚…心で思うなら罪にならない、
同時にそれだけ純粋な悪意を受け続けた余村にとって、
心の声が好意に満ちている長谷部は、救世主ですよね…。
出会えてよかったと本当に想う。

余村が救済されるのに読む側にとって安堵するとともに、
朴念仁な長谷部が「心から余村を想う誠実な男」であるとわかり、
傍から見たら憮然とした男を急にいい男に仕立て上げます。
心の声は嘘つかないですからね。

そう!いきなりテンション変わりますが、
長谷部の嘘偽りなしの「心の声」が凄く萌える!

例えば、余村が長谷部の部屋に来たときのシーン。(P.53)

長谷部「あ…えっと、おかわり作りましょう。薄めがいいですか?」
(略)…長谷部の淡々とした動きとは裏腹に、『声』が伝えてくる。
心の声『余村さんが、うちにいる。嬉しい。夢みたいだ』

表面は繕いながらも内面は嬉しさで満ち溢れている攻め…
やばいこの3行だけで日本酒一合いけちゃうわ!
またこれはHシーンでも有効でした。(P.182)

長谷部心『すごい。濡れてる』
(略)
長谷部「余村さん、気持ちいいですか?俺の指…締めつけてる」
長谷部心『中も、すごく感じてる』

言葉と心の言葉攻め…!これは有効どころか一本取られました。
ディアプラスにそぐわぬエロスを感じました。
けしからんもっとやれ。(微笑んで)


ストーリーは救済の後も余村の能力のせいで紆余曲折ありますが、
それは読んで頂くときの楽しみとしておきます。(逃げ)


全体的にかなり満足だったのですが、ただひとつだけ疑問が。
人が想う心、意識ってひとつなのかしら?
人間はマルチタスクゆえに一度にいくつも思考するときもあるし、
感情が昂ぶったときも1つにまとまらないものですよね。
とすると、余村は、ひとの一番強い気持ちを声として
受容する能力がある、とすればいいのかな…。

そうなのだとしたら、酷いことを言っていた人たちにも、
弱くても他の、余村への好意の意識があると想いたいです。
建前上の言葉を喋る、というのはそういう対応をする思考が
できる脳みそがあるということなのですから。
…甘いかな?性善説を信じたい大人の夢ってことで。


最後のは聞き流して頂くとして、ちょっとキュンとくる
話が読みたい時に、オススメの一冊です。
(心が読めるなんてそんな設定はありえない、と
思う人はやめといたほうが無難かもしれません。)
| [BL・小説]砂原糖子 | 21:47 | - | - |
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