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【2011年BL系感想一覧ページ】

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『美しいこと』/木原音瀬(日高ショーコ)
タイトルの真意をはかりかねる作品でした。
BLのタイトルほど分かりやすいものはないというに。

「美しいこと=松岡の気持ち」、読了直後では
そう思ったのですが、後から段々と、
「いい大人がこれほどにお互いにダメになってしまう、
醜く美しいこと、それこそが恋愛」だなんて
意味を帯びているのではないかと思いました。

まあ、人それぞれの解釈でしょうが、まさか、ガラかめの
「あの子…なんて恐ろしい子!」みたいな感嘆の意で
「(なんて)美しいこと!」ではないことは確かです。

ではでは、以下、感想です。

(左が下巻、右が上巻です)
『美しいこと』/木原音瀬
蒼竜社 (2007/11, 2008/1)
【Amazon】【上】【下】

★あらすじ
松岡洋介には週に一度、女装して街に出かけるという
密かな趣味があった。ひょんなことから始まった女装は、
道行く男達の視線を集めたことで楽しいイベントになっていた。
そんなある日、女の姿でナンパされた松岡は、食事ぐらいならと
軽い気持ちでついて行ったはいいものの、危うい目に逢う。
とるものもとらず、靴も履かずに逃げ出した松岡が
雨の降る街でひとりうずくまっていると、同じ会社の社員、
寛末(ひろすえ)が声をかけてきて、助けてくれた。
それをきっかけに女と誤解されたまま何度か寛末と会ううち、
松岡は寛末に「好きだ」と告白されて………

*   *   *   *   *   *   *

なぜこんなに読んでいてイライラするのかと思ったら、
BLの大前提を逆の方向へ突っ走っているからでした。

BLのお約束にして大前提、それは「俺はホモじゃない、
お前だから、男でも好きになったんだ」
ということ。
(最近はもともとからのゲイも多いですけれど)

この寛末とかいうどどん波よりも使えないド鈍感な男は、
「どんな姿になってもきっと探し出して愛してしまいます」と
赤面ものの言葉を発したくせに、いざ松岡が男だと知ると
BLの大前提を裏切ってただひたすら逃げまくります。

いや、ただひたすら逃げるだけならいいのですけれど、
「好かれている」という恋愛のパワーバランスで上位に
立っているとみるや、「一緒に居るだけならいい、
友人として付き合ってくれ」と松岡の心につけこみ、
自覚の無い分最悪な悪行三昧をいたします。

松岡は何度もそれの暴虐に悩まされ怒りながらも、
それでも、こんなダメ男に好きになってしまったために、
振り切れずに健気に関係を維持しようとするのです。

これってたまにある、肉体を使ってのひきとめよりも、
男の体を拒絶されるがため、受が不憫で不憫で……。
最後でようやく松岡は報われて本当にほっとしました。
イライラしながらも一気に読んでしまったのは、
松岡の幸せを見たかったからなのだと思います。
(あっ…結局は「俺はホモじゃない、お前だから、
男でも好きになったんだ」
になってる!攻の資格もないくせに、
寛末に翻弄されるだなんて悔しい、でも……ビクビクッ)


ただ、寛末が最低だとしても、途中放棄しなかったのは
寛末の気持ちも分からなくもないからです。
好かれても困るときもありますし、もし好き合った男が
実は女性だったら自分でも逃げる確率は高いですし。
(かといってこんな無神経なことはしませんけれども)

篠原千絵の傑作『海の闇、月の影』の登場人物、
流水に流風よりも同情や共感を覚えてしまうように、
きれいごとばっかりでない大人の汚さを理解できるから、
見せつけられても嫌いになりきれないんです。
まあ、それでも本当に嫌な奴ではあるので、木原さんの脳内で
その後パワーバランスの下に成り下がっているがいいわ!


きっと小学生のときにでも読んでいたら、寛末が嫌いで
理解できなくて木原さんを二度と読まなかったでしょう。
こいつの嫌いな部分は自分の嫌いなところと認識できて、
それを赦さなければやってゆけない大人だからこそ、
ムカつくけれど読んでしまうというこの快楽。
木原節を試して見たい方にはオススメです。

P.S.
さあ、忘れないうちに小冊子応募を出さねば。
本にハサミを入れるのって嫌いなのですが、
どうにかならないもんでしょうか。
| [BL・小説]木原音瀬 | 21:02 | - | - |
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